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フェイスブックをやめて5カ月、私の生活に起きた変化

フェイスブックをやめて5カ月、私の生活に起きた変化

フェイスブックを含む複数のアプリが、3月中旬に大規模なアクセス障害を起こした。この影響で、何百万もの人々が一時的にソーシャルネットワークなしの生活を経験した。しかし、私にとっては特別なことではなかった。なぜなら、私は5カ月前にフェイスブックのアカウントを完全に削除していたからだ。

では、フェイスブックなしの生活で何が変わったのか。

インスタグラムの広告が変化

フェイスブックは「人々をつなぐ」ことを使命としてきたが、私がアカウントを削除した後も、人とのつながりが減ることはなかった。ニュースフィードで友人の近況や写真を見なくても、交友関係に支障はないことを実感している。

友人や家族とは、メールやメッセージアプリを使って連絡を取り合い、以前と変わらず会う約束をしている。しかし、オンライン広告に関しては明らかな変化があった。

フェイスブックをやめた後、インスタグラムに表示される広告が無作為になった。例えば、女性向けの化粧品やバッグ、入浴グッズなどが頻繁に表示されるようになったのだ。どうやら、インスタグラムは私を女性だと認識し始めたらしい。

しかし、この変化には意外なメリットもあった。フェイスブックのターゲティング広告がなくなったことで、オンラインショッピングの無駄遣いが減った。実際、この5カ月間でオンラインでの購入額は43%も減少した。

「FOMO」の影響は?

フェイスブックをやめることに躊躇する人の多くは、「FOMO(見逃してしまうことの恐れ)」を感じることを理由に挙げる。ソーシャルメディア上のイベントや友人の投稿を見逃してしまうのではないかという不安だ。

しかし、私の場合、それはほとんどなかった。フェイスブックがなくても、実際には失うものは少なかった。

「友達」リストは本当に必要か?

フェイスブックを使っていた14年間で、私の「友達」リストは約500人にまで増えた。しかし、定期的に会うのはそのうちの20人程度だった。

アカウントを削除した後も、重要な人間関係には変化がなかった。友人とは引き続きiMessageやメール、メッセージアプリを通じてやり取りし、一緒にディナーや映画を楽しんでいる。

フェイスブックを通じて招待されるイベントに参加した記憶もほとんどなく、FOMOの影響も感じなかった。むしろ、時間の浪費が減り、読書の時間が増えた。

広告に追いかけられなくなった

フェイスブックはターゲティング広告のために膨大なデータを収集し、ユーザーのネット上の行動を追跡している。その仕組みの一つが「フェイスブックピクセル」と呼ばれるもので、企業が自社のウェブサイトに埋め込むことができる。

フェイスブックのアカウントを削除した私は、ターゲティング広告を完全になくすために、トラッカーブロッカーをブラウザとスマートフォンに導入した。その結果、フェイスブック由来の広告はほぼ表示されなくなった。

「フェイスブックのアカウントを削除し、トラッカーブロッカーを利用すれば、ターゲティング広告の影響から抜け出せる」と、プライバシー保護ツールを提供する企業のCEOは語る。

フェイスブックは、「アカウントを持っていない人のプロフィールを作成することはない」と公式に説明している。しかし、多くのウェブサイトやアプリがユーザーのデータを収集し、フェイスブックに提供しているのも事実だ。

フェイスブックをやめたその後

広告の影響を受けなくなっただけでなく、生活の質が向上したと感じている。時間の浪費が減り、より有意義な活動に時間を割けるようになった。

フェイスブックをやめたからといって、友人関係が悪化することはなかった。むしろ、本当に大切な人たちとのつながりがより強くなったと感じる。

今のところ、フェイスブックに戻る理由は見当たらない。