Evercade、Xbox人気フランチャイズ2作品を近日発売へ
携帯型ゲーム機evercadeに、Xboxの人気フランチャイズが続々登場する。2025年に物理カートリッジのライセンス供与を開始したXboxは、2026年もその展開を加速させている。今回私たちが注目するのは、6月発売予定のSuper Pocket Rare Editionと、2026年中に配信が決定したDOOMシリーズだ。Super Pocket Rare Editionは14本のクラシックゲームを搭載し、価格は69.99ドルに設定されている。さらに、evercade本体ファミリー全体でDOOMシリーズが楽しめるようになる予定だ。本記事では、evercade cartridgesの新ラインナップと、evercade consoleでプレイ可能になる注目タイトルの詳細をお届けする。
Super Pocket Rare Editionが14本のクラシックゲームを搭載して登場
Blaze Entertainmentは2026年2月27日、HyperMegaTech!ブランドから新たなSuper Pocketシリーズを発表した。このSuper Pocket Rare Editionは、英国の伝説的なゲーム開発会社Rareの歴史を凝縮した携帯型ゲーム機として位置づけられている。Rare公式ライセンスのもと製造されるこの製品は、同社のゲーム開発史における重要な作品群を一つのデバイスに収めている。
価格と発売時期の詳細
Super Pocket Rare Editionの価格設定は、米国で69.99ドル、欧州で59.99ユーロ、英国で49.99ポンドとなっている。日本円換算では10790.17円の価格が設定されている。この価格帯は、現代のAAAタイトル1本分に相当する金額であり、14本のクラシックゲームが内蔵されていることを考慮すると、コストパフォーマンスの高い選択肢となる。
発売は2026年6月に予定されており、予約注文は発表と同日の2月27日から開始された。Amazonの製品ページによれば、具体的な発売日は6月26日とされている。予約は複数の小売パートナーを通じて受け付けており、The Game Collection、Argos、Funstock、Amazonなどが販売店として名を連ねている。ただし、実際に予約ページを確認した時点では、FunstockとAmazon UKのみが製品をリストアップしていた。
海外市場向けの製品であるため、現時点では日本語対応については明記されていない。しかし、evercade本体シリーズの過去の展開を考慮すると、将来的な日本市場への導入可能性は残されている。
収録される14本のRareタイトル一覧
Super Pocket Rare Editionに収録されるゲームラインナップは、Rareの多様な開発史を反映した構成になっている。今回初めてSuper Pocketシリーズに64ビットコンソールタイトルとホームコンピュータタイトルが含まれることになった。収録作品は以下の通りだ[51]:
- Banjo-Kazooie (64ビットコンソール)
- Conker’s Pocket Tales (8ビット携帯ゲーム機)
- Battletoads in Battlemaniacs (16ビットコンソール)
- Battletoads (8ビットコンソール)
- Cobra Triangle (8ビットコンソール)
- R.C. Pro-Am II (8ビットコンソール)
- Slalom (8ビットコンソール)
- Snake Rattle ‘n’ Roll (8ビットコンソール)
- Solar Jetman: Hunt for the Golden Warpship (8ビットコンソール)
- Atic Atac (ホームコンピュータ)
- Jetpac (ホームコンピュータ)
- Lunar Jetman (ホームコンピュータ)
- Knight Lore (ホームコンピュータ)
- Gunfright (ホームコンピュータ)
このラインナップは、RareがまだUltimate Play the Gameとして知られていた初期の8ビット時代から、同社の黄金期である64ビット時代までを網羅している。Atic Atacは1983年、Jetpacも1983年、Lunar Jetmanも1983年にリリースされた作品で、Rareの歴史的ルーツを示している。一方でBanjo-Kazooieは1998年、Conker’s Pocket Talesは1999年の作品であり、約16年間にわたる開発史が一つのデバイスに凝縮されている。
ホームコンピュータタイトルの多くはZX Spectrumプラットフォーム向けに開発されたもので、Knight Lore、Atic Atac、Lunar Jetman、Jetpac、Gunfrightがこれに該当する。これらのタイトルは、英国のゲーム開発文化における重要な位置を占めており、特にKnight Loreはアイソメトリック視点のアドベンチャーゲームの先駆けとして評価されている。
8ビットコンソールタイトルには、NES(ファミリーコンピュータ)向けに開発された作品が含まれている。Battletoadsは1991年、R.C. Pro-Am IIは1992年、Battletoads in Battlemaniacs(スーパーファミコン向け)は1993年にリリースされた。Battletoadシリーズは、その高難易度と協力プレイモードで知られ、90年代のビートエムアップジャンルを代表する作品となった。
Banjo-Kazooieの最適化とD-pad対応
収録タイトルの中でも特に注目を集めているのが、1998年にNINTENDO 64向けにリリースされたBanjo-Kazooieだ。このタイトルは、クマのバンジョーと鳥のカズーイを主人公とした3Dアクションアドベンチャーゲームで、多彩なアクションで立体的なステージを攻略していく作品として知られている。
オリジナル版のBanjo-Kazooieはアナログスティックでの操作を前提に設計されていたが、Super Pocket向けにD-pad(十字キー)操作へ最適化が施されている[2]。この最適化は、携帯型デバイスの物理的制約を考慮した重要な調整となる。
しかし、この変更には技術的な課題が伴う。オリジナル版では8つのボタン(Cボタン4つ、A、B、R、Z)が必要だったが、Super Pocketの物理的なボタン配置では対応が限られている。コミュニティでは、3Dプラットフォーマーを十字キーでプレイすることへの懸念が表明されており、特にアナログスティックがない状態での細かい操作が困難になる可能性が指摘されている。
Bubblegloop Swampのような狭い通路でのジグソーピース収集など、精密な操作を要求される場面での操作性が課題となる。一部のユーザーからは、ゲームボーイアドバンス版として開発されたGrunty’s Revengeの方が、D-pad操作に適していたのではないかという意見も出ている。
技術的な実装として、RetroarchのMupen64コア(またはParraELLコア)では、特定のキーを押すことで顔ボタンをCボタンとして機能させる設定が可能だ。R2ボタンを押している間は顔ボタンがCボタンとして機能し、押していない時は通常のボタンとして動作する仕組みが採用されている可能性がある。
同様に、Blaze EntertainmentはBanjo-Kazooieに追加の操作オプションを提供し、Super Pocketでのプレイに最適化したと発表している。この最適化により、携帯型デバイスの制約の中で、可能な限りオリジナルのゲーム体験を再現する試みがなされている。
Evercade cartridgesとの互換性
Super Pocket Rare Editionの重要な特徴の一つが、evercade cartridgesとの完全な互換性を持つことだ。すべてのSuper Pocketモデルと同様に、Rare Editionにもカートリッジスロットが搭載されており、evercadeエコシステム内でリリースされている75種類以上のカートリッジが使用可能となっている[21]。
このカートリッジライブラリには、650本を超えるタイトルが含まれている[21]。つまり、本体に内蔵された14本のRareタイトルに加えて、別売りのカートリッジを購入することで、大幅にゲームライブラリを拡張できる仕組みだ。各evercadeカートリッジには、フルカラーのマニュアルが付属しており、evercade小売店から入手可能となっている。
カートリッジの価格は、英国で19.99ポンドから、日本円換算で4623.48円から、欧州で24.99ユーロからとなっている。米国市場では1本あたり29.99ドルで販売されている。この価格設定により、ユーザーは自分の好みに応じて段階的にゲームコレクションを増やしていくことができる。
互換性の観点から見ると、Super Pocket Rare Editionは単なる専用ハードウェアではなく、より広範なevercadeエコシステムの一部として機能する。これにより、内蔵ゲームだけでなく、レトロゲームの幅広いカタログへのアクセスが可能になり、長期的な使用価値が高まっている。
evercadeカートリッジシステムは、物理メディアでのゲーム配信を重視する同社の方針を反映している。デジタルダウンロードが主流となった現代において、コレクターや物理メディアを好むユーザーにとって魅力的な選択肢となっている。各カートリッジには複数のゲームが収録されており、テーマ別やパブリッシャー別にまとめられたコレクションとして提供されている。
コンパクトなデザインと携帯性
Super Pocket Rare Editionのハードウェア仕様は、携帯性と実用性のバランスを重視した設計となっている。本体は2.8インチIPSディスプレイを搭載し、解像度は320×240ピクセルとなっている[3]。このディスプレイサイズは、レトロゲームのオリジナル解像度を再現するのに適したスペックだ。
外観デザインは、Game Boyを彷彿とさせる縦型のフォームファクターを採用している。Rare社をイメージしたカラーリングが施されており、本体前面は赤色、ボタンは明るい黄色となっている。前面スピーカーの下にはRareロゴが配置されている。背面は、Super
DOOMシリーズがEvercade本体に2026年配信決定
Blaze Entertainmentは2026年2月4日、evercadeプラットフォームにDOOMシリーズを導入する計画を発表した。この発表は、同社のYouTubeチャンネルで公開された短いティーザー映像を通じて行われ、レトロゲーム業界に大きな話題を呼んでいる。DOOMは、id Softwareが開発した最も有名なファーストパーソンシューターフランチャイズの一つであり、最新作である2025年の「DOOM: Dark Ages」に至るまで、長い歴史を持つシリーズだ。
BethesdaとBlaze Entertainmentの提携発表
今回の提携は、Blaze EntertainmentがXbox傘下のZeniMaxおよびBethesdaと契約を結んだことにより実現した。発表のタイミングは、id Softwareの設立35周年という節目に合わせて選ばれている。Blaze Entertainmentからの公式メッセージでは、「Blazeの全員から、id Softwareの友人たちに35周年おめでとうございます。この祝賀として、evercadeと彼らの象徴的なフランチャイズであるDOOMとのコラボレーションについて、今年実現する内容の小さなティーザーを公開しました」と述べられている。
YouTubeで公開されたティーザー映像は約20秒程度の長さで、具体的な内容については多くを明かしていない。映像からは、何らかのDOOMとevercadeのコラボレーションが進行中であることが確認できるのみだ。evercade公式サイトでは、「この素晴らしいパートナーシップについては2026年後半により詳しく話す予定ですが、今のところはティーザーをお楽しみください」とコメントしている。
Blaze Entertainmentは英国を拠点とする企業で、evercadeブランドを運営している。同社のビジネスモデルは、公式ライセンスを取得したカートリッジコレクションを、evercade handheld、evercade VS home console、最近発売されたevercade Alpha bartopアーケード機など、様々なレトロゲームハードウェア向けに展開することに基づいている。
DOOMシリーズの参加により、evercadeハードウェアエコシステムには、すでに収録されているTomb Raider、Legacy of Kain、Broken Sword、Duke Nukemといった有名フランチャイズに加えて、新たな大型タイトルが加わることになる。現在のevercadeデバイスには、EXP-R、VS-R、Super Pocket、Alphaが含まれている。
オリジナルのDOOMは1993年12月にリリースされ、ファーストパーソンシューターというジャンルを事実上確立した作品として知られている。同作は、ビデオゲーム史上最も影響力のあるゲームの一つとして認識されており、リリース以来、事実上すべてのゲームプラットフォームに移植されてきた。そのため、evercade版の登場は、論理的ではあるものの、やや予想外の追加となっている。
発表時点では、コレクションに含まれる具体的なDOOMタイトル、価格設定、正確なリリース日については明らかにされていない。しかし、「2026年中の配信」という情報から、evercade所有者とDOOMファンは次のQuakeConまで待たされることはないという期待が持たれている。実際に、多くの場合これらは同じユーザー層だ。
予想される収録タイトルと拡張コンテンツ
evercadeのこれまでの製品展開から推測すると、今回のリリースはクラシックDOOMゲームのコレクションになる可能性が高い。論理的に考えれば、少なくともDOOM 1とDOOM 2はパッケージに含まれるはずだ。さらに、シリーズの遺産を真に祝うのであれば、後期のリリース版(追加コンテンツを含む)やDOOM 64も収録されるべきだという意見がある。
カートリッジコレクションとして展開される場合、自然な形でDOOMとDOOM 2、それらの様々な拡張パック、そして潜在的にはDOOM 64が含まれることになるだろう。加えて、John Romeroによる最近のクラシックDOOMプロジェクトであるSigilシリーズのような作品も見られれば素晴らしいという声も上がっている。
コミュニティでの議論では、様々な収録タイトルの可能性が検討されている。あるユーザーは、PlayStation版のDOOMとFinal DOOMの2本セットカートリッジになると予想しており、個人的にはそれだけで満足だが、追加ゲームがあれば素晴らしいボーナスになるとコメントしている。
別のファンは、理想的なラインナップとして以下を挙げている。DOOM(PS1版)、Final DOOM(PS1版)、DOOM 1と2(GBA版)、DOOM 1と2(DOS版)、The Lost Episodes of DOOM(DOS版)、Final DOOM(DOS版、ただしTNTは個人的に好みではないとしながらも)、Perdition’s GateとHell to Pay(DOS版)、The Master Levels(DOS版)、No Rest for the Living(バニラ互換)、SIGIL I(同じくバニラ互換)、DOOM 64。このリストは、DOOMシリーズの幅広いバリエーションへの期待を示している。
より現実的な予想として、あるユーザーは「DOOM(理想的にはUltimate DOOMのバージョンで、すべての標準エピソードを含む)、DOOM II、Final DOOM、追加コンテンツがあれば良いが、それほどこだわらない(PCには様々なバージョンのDOOMがあり、ほぼすべてのアドオンをプレイできる)」と述べている。この意見は、コアタイトルを重視しつつ、拡張コンテンツは二の次とする立場を示している。
技術的な実装については、DOOM 1と2にすべての拡張パックを加えたものになるという予測がある。ただし、実装方法については不明確で、PC版をDOSBoxで動かすのがベストだろうという意見が出ている。
より野心的な予想として、複数のプラットフォーム版の収録を期待する声もある。DOOM 1と2にすべての拡張パック、DOOM 64、DOOM Jaguar版、DOOM PS1版、DOOM 1と2のGBA版を望むユーザーがいる一方で、実際に入手できるのはDOOM 1と2にすべての拡張パック、DOOM 64またはPS1版、DOOM Jaguar版またはDOOM 1と2のGBA版、あるいはDOOM 1と2の拡張パックを含むネイティブポート版だろうと現実的な見方を示している。
カートリッジの容量について、コミュニティでは技術的な検討も行われている。Tomb Raiderコレクションには1、2、3が収録されており、それぞれ318MB、346MB、491MBで、合計すると1GBをわずかに超える。DOOM 1のPS1版のZIPファイルは200MB弱となっている。DOS版のサイズを把握するのはやや困難だが、収録可能なゲーム数を計算しようとする試みがなされている。
別の情報源によれば、DOOMゲームのIWADファイルは各15MBから30MBの範囲だという。この情報から、カートリッジ容量の制約は比較的緩やかであることが示唆される。コレクション形式で展開する場合、少なくとも2つに分割され、2つのメインゲームに加えていくつかの小規模な携帯機移植版を散りばめる形になるだろうという推測もある。
興味深い提案として、DOS版を青色ラベル用に分離する可能性も指摘されている。また、PC版のエピソードを含む新鮮なポート版で、Legacy of Rustを含むものを期待する声もある。
さらにユニークな希望として、DOOM RPGの収録を求める意見もある。このタイトルは携帯電話専用で、数年前にファンがAmigaハードウェアで動作するようリバースエンジニアリングを行った経緯がある。evercadeは、このようなタイトルを復活させるのに適したプラットフォームだという見方だ。
近年のレトロゲーム物理リリースでは、Mortal Kombat Legacy Collectionのような非常に充実したコレクションが基準を引き上げており、DOOMファンがこの製品に高い期待を抱くのも不思議ではない。こうした事例から、単純な移植ではなく、追加コンテンツや改善を含む包括的なパッケージが求められている状況が読み取れる。
Evercade consoleファミリー全機種での対応可能性
カートリッジコレクションとして展開される場合、これまでにリリースされたほぼすべてのevercadeレトロゲーム本体で動作することになる。具体的には、evercade EXP、evercade VS、evercade Alpha、そしてSuper Pocketハンドヘルドが含まれる。この互換性の広さは、evercadeエコシステムの大きな利点の一つだ。
evercade EXPは携帯型デバイスとして位置づけられており、外出先でのゲームプレイに適している。一方、evercade VSは家庭用コンソールとして、テレビに接続してプレイする形式を取る。evercade Alphaはバートップアーケードマシンとして、よりアーケード的な体験を提供する。そしてSuper Pocketは、コンパクトなハンドヘルドとして機能する。
これらすべてのデバイスが、evercade cartridgesのスロットを搭載している点が共通の特徴だ。つまり、DOOMコレクションが物理カートリッジとして発売されれば、ユーザーは自分の所有するevercadeデバイスの種類に関わらず、同じカートリッジを使用してプレイできることになる。
evercadeプラットフォームは現在、60種類以上のカートリッジが利用可能で、500本を超える公式ライセンスの
結論
総じて、evercadeプラットフォームは2026年に大きな飛躍を遂げようとしている。Super Pocket Rare Editionは14本のクラシックタイトルを69.99ドルという手頃な価格で提供し、さらにDOOMシリーズの参入により、レトロゲーム愛好家の選択肢は大幅に広がる。確かに、物理カートリッジという形態は現代では珍しいが、このアプローチこそがevercadeの独自性を際立たせている。私たちは、75種類以上のカートリッジと650本超のタイトルを擁するエコシステムの成長を目の当たりにしており、今後の展開にも期待が高まる。レトロゲームの未来は、このプラットフォームとともにある。


